ほぼ前回からの続き
醸し人九平次 純米大吟醸 山田錦 EAU DU DÉSIR【愛知】 - 50年間の余生の過ごし方
名古屋の酒屋の店主にいろいろと宿題をもらって買った九平次
純米大吟醸山田錦と黒田庄を同時に毎日飲み、味の比較および開封後の味の変化を確認する
ラベルの金文字が見づらいけど、
緯度経度と「黒田庄に生まれて、」という文字が刻まれています
<1日目>
純米大吟醸飲んで「うめぇなぁ」となった後に黒田庄を飲んでみると、
「なんだこれええ!明らかにこっちの方が旨い!!!」となった
あんなに旨かった純米大吟醸山田錦を軽く飛び越えていったけど・・・
雑さが一切ない
飲んでいて、一片のストレスも感じない
思い切っていつも水飲むみたいに多めに口に含んでゴクっと飲み込んでみたけど、喉に一切ダメージがない
日本酒でこれってやばいっしょ
味はふくよか、そして飲みやすい、次の一口がどんどん進む
いつぞや店で飲んだ時の黒田庄も旨かったけど、こんな旨い酒を飲んでいたんだね
九平次には感服です
前エントリーでも言ったけど、この日は肉料理と合わせてみたけどペアリングに関しては正直よくわからなかった
そのまま飲んだ旨さにかき消されたか
<2日目>
やっぱりすげぇ
くっそ旨い
飲みやすさと旨さが非常に高い次元で融合している
味の濃い料理と合わせても、酒の旨味がちゃーんと分かるんだよね
その逆も然りで、料理を喰っても酒の風味がいい意味で残らない
お互いがお互いを邪魔しない
このあたりが濃い料理と合う所以なのかもしれないと思った
こういう特徴のある日本酒は、風味豊かな日本酒ならではなのかもね
<4日目>
やっぱり旨いなぁ、、変わらない旨さ!
開封してもこっちはあんまり味が変わらないぞ!劣化知らず!
ということでこの日は高級ステーキと合わせてみた
馬事公苑の「TOKYO COWBOY」で買った100g2,500円のミスジ
どーんと200g、これを家のフライパンでじっくり焼いてアルミホイルに包んで熱を入れ、最後に強火で焼き目をつける
う〜ん、ステーキうま!!
だけれど、肝心の「日本酒と肉をあわせて喰う」という感覚は最後まで分からなかった
普通のそこらへんの日本酒とステーキを合わせてみて「だめだこりゃ」ということを確かめないと分からないのかもしれない
普通にステーキ喰ってると赤が欲しくなる気持ちになるし、赤の味とステーキの味が口の中でいい塩梅にマリアージュして幸せな気持ちになれると思う
これこそがペアリング
この高級ステーキと黒田庄は果たして本当にペアリングできているのか?
そこまででもない気がするなぁ
まぁね、お互い主張の強い味だけど邪魔しあうことなく旨い同士だからすごいと思うけど
<5日目>
前エントリーでも言ったけど、刺身とは絶望的に合わなかった
そして安ステーキとの組み合わせはそこそこだった
だんだんと味のふくよかさが減っているのが分かる
<7日目>
やはり味は弱い
特別美味しい日本酒!という感じではなくなってきたなぁ
これ、日本酒提供してる飲食店って大変だね
開封してから悠長に1週間とか在庫置けないよね
ラインナップが多い専門店とかだと入れ替わり早いからサイクルも早いんだろうけど、
あんまり日本酒置いてない店で日本酒頼むと「これいつ開封したんですか?」みたいな酒が提供される可能性も高くなるよね
同じ酒でも開封したてと開封後日が経ってるのとではこうも味が違うと、、冷蔵庫の中チラ見して、量の多い日本酒を注文したくなってしまうねw
<8日目>
さすがにここまでくると、感動はない
以上、非常〜に美味しい日本酒だった
何より「九平次好きです」と言ってた自分が「やっぱり九平次って旨いじゃないか!」と強く確信できたことが嬉しかった
2年くらい前にhuman飲んでそこまでだったのはなんだったんだろう?
そうそう、ラベルに刻印されている数字の羅列は緯度経度なんだけど、
これをGoogleマップに打ち込むと米の生産地が表示されるというオシャンティな演出
こういうところで生産してるんだね〜
なんだかほっこり
さて、店主からの課題を簡単に振り返ります
味の比較・・・どっちも旨いよそりゃ。ベースは非常に美味しい俺好みな飲みやすいのに味の強いフルーティーに頼り切ってない純米大吟醸。だけど黒田庄はさらにそこに上品さと力強さをプラスしてるような感じ。これ、別誂とかの5,000円級になってくるとどんな味してしまうんだろう
開封後の味の変化・・・そりゃ劣化はするよね。黒田庄はなだらかな曲線を描いて味が薄くなっていくだけだったけど、純米大吟醸山田錦の方は味が濃くなったり薄くなったりで不規則な変化をしていたような気がした。風味もね、甘さが出てきたり酸味が出てきたりコメの風味が出てきたり。ここらへんは不思議。「開封後は味がかたくなる」っていうのはよくわからんので、この表現は分かるまで使いません
グラスによる変化・・・こだわり始めりゃきりがない。酒がうまけりゃ極論なんでもいい。家で飲む分にはよほど変なグラスじゃなきゃなんでもいい。というか家でワイングラスで日本酒飲んでる若造とかイヤミでしょw
ペアリング・・・ここがなぁ!最大の課題だったけど、まだまだ家ではうまくペアリングするに至らん!これは完全な実力不足。高い金出して日本酒のペアリングの店に1年に数回行けりゃそれで満足なのかもしれないな。あそこは幸せな空間だから。
名古屋に行って必死に九平次を探して買ったけど、
案外東京でも普通に買えるんだとは思う
もっといろんな種類を飲まないとですね!
あと5年、もしくは10年くらいは日本酒初心者として謙虚な姿勢で研究に勤しむ