8年待ったよ、待った
やっと公開されたよ
序の感想は高校生の時のブログで書き、破とQは大学生の時のブログで書き、こうして最終作を社会人になったブログで書くんだからな、時の流れの遅さをまざまざと感じるよ
序破Qを一緒に劇場で見てきた友人と「シンも一緒に観るぞ!」と約束して8年
次に会う時は映画館だと決めつけていたから、会うのが延び延びになってしまっている
今のところ公開初日にグランドシネマサンシャイン、そして3日目に吉祥寺オデヲンで観て、
自分の中で恒例と化しているサントラを聞きながらの感想だらだら殴り書き
ようやくおとといサントラ発売されたので、鷺巣さんに感謝しながらこれを書いています
あぁ、当然だけど映画で使われているBGMとサントラのフルバージョン、違うね
破の時みたいに作品用テイクのトラックも収録されてるのかな
パリの曲いいよね!
「ボスキャラです!」ってw
北上の言葉遣いw
あれ、Disc1から3まで通しでトラック1が連続で流れてきちゃうぞ
Grooveの仕様よくわからん、時系列じゃないけどまぁいっか~
4444Aだっけ、ボス出てきた時の「ジャ~ン」みたいなダッサいイントロ好きだったんだけどなw
さて映画の感想です
もう満点だよ
グランドシネマサンシャインのシアター12のど真ん中のプレミアムシートで観たから、そりゃ満点だろと思ったけど、クソ劇場の吉祥寺で観ても、2回目なのに「最高の映画だ~」となってしまった
まだ2回しか観てないけど、2回とも別のところで泣けた
もう100回くらい観れば2時間半の作品で涙してない箇所がないのではないかだろうか
う~ん、何から書こうか
■「2回観る」という意味
1回目の鑑賞は、純粋に「Qの続編を楽しもう!どうなってるんだろう!わくわく!伏線回収できてるのかな?わくわく!!」という気持ちで観た
もうその問いに対する答えは満点回答ですよ
よくぞ風呂敷畳んだ!これですっきり!あとは解析班頼んだ!材料は揃ったぞ!登場人物全員の結末に納得だし、庵野の好きなように作ってくれて何よりよかったよ!庵野の頭の中をこれでもかと覗いてるような気がした!自分の頭の中に描く世界観とか好物をこれでもかと作品に盛り込んでいながらエゴで終わらせず商業映画として観る人を魅了する作品に仕上がっている!もうこれは8年といわずもっともっと待てた!素晴らしい!あー面白かった!
・・・という感想が溢れ出たよ
とにかく映画観終わった後の友人との会話が楽しくて、
「初号機、いつ13号機から出てきた?」
「あれ、なんのマリアって言ってたの?イスカリオテ?なんじゃそりゃ?」
「アスカとケンスケって結局どういう関係?あれ別に付き合ってないよね?そうだよね?」
「ミサトも委員長もやることやってんだな~」
「ゲンドウ脳みそ拾ってたけどあれ意味ないやろww」
「裏宇宙でヒュンヒュンワープしてるゲンドウww」
「0に一番近いのって∞ちゃうやろw一番遠いでしょw」
「宇部のABホテル映りすぎw」
「サービスサービスなかったなぁ~、本当に終わったんだな~」
「エンドロールに高校の同級生いたよ!まじ!配給!」
とか、もう8年分の会話を楽しんでしまったよ
破とかQとかよりも考察とかあまり気にならなくて、というのも頑張れば自分で全部解き明かせそうな気がするから自分でいろいろ作品に浸って考えてみようという気持ちになれたから
あ~、破の次回予告で実は髪の濡れたカヲル君がゼーレっぽい人達に指示出してるから渚指令なんじゃん、とかさ
こりゃ破と並ぶくらい好きな映画になるな、はよブルーレイ発売してくれ~と願うばかりだった
それが2回目よ
ちらっと「サービスサービスなかった、本当に終わりなんだな」と思っていた気持ちがどんどん大きくなってきて、「今から観るシンエヴァでエヴァの歴史は終わるんだ、これが最終作なんだ」という気持ちで、自分の中のエヴァンゲリオンを締めくくろうという気持ちで観た
そういう心持ちだと、不思議と泣けてくるポイントも全然違う
1回目はシンジにもらい泣きしたりミサトがシンジに心を開いた時に号泣したりしたけど、2回目は「これが黒波、しいては綾波レイの最後だ」と思って黒波がLCLに還るところとか、ゲンドウが子供時代のシンジをしゃがんで抱きしめるところとか、アスカの「スッキリした」でアスカルート消滅するところとか、これでエヴァが終わるんだ~と感じられるシーンにいちいち感涙してしまった
ますますBeautiful Worldのダ・カーポverのアウトロの寂しい終わり方に「終劇」の2文字が心に染みる
はぁ・・・マジに終わっちまった・・・
そう感傷に浸らざるを得ない
3回目以降もテーマを持って2時間半観ると、きっといろいろな発見があるんだろう
今だってサントラ聴いてるだけで「あ、これ破のあのトラックのアレンジだったのか~」とか気付きがある
作品とかエンタメって、えてしてそういうものだよ
よくできてるよ
あ、フラメンコきた
なぜパリでフラメンコ調なのか分からないが、それがまたいい
■アスカとレイの最後
俺はエヴァをパチンコで覚えたその日からずっとアスカ派
まごころを、君にの量産型戦はアスカの活躍に心震えたし、破のゼルエル戦でアスカの代わりに弐号機が頑張ってくれたことが今までで一番嬉しくて好きなシーン
今回は正直胸にばっか目がいってしまったけど、それでもちゃ~んと全編通じて活躍してくれたし使徒化するシーンなんで最高じゃないか
もう俺はこんだけアスカが活躍してくれれば何も文句はない
たとえケンスケとカップリング成立していたとしても、もうそれはそれでいい
というか別にカップルじゃない
大人になれない空白の14年間をケンスケが保護者代わりになってくれただけなんだ
着ぐるみ着て、子供のアスカの頭を撫でていたじゃないか
ケンスケも守るものを見つけて、うまい具合の共依存になっているんだからもうそれでいい
肉体関係あるないとかでダメージ負ってるアスカファンの気持ちも分からんでもないけど、でもいいじゃない
「1人でやるしかないのよ、アスカ」と言い聞かせているアスカにだってケンスケという大切な存在ができた
破で守秘回線でミサトと話していた時以来のフラグ再回収と思えばいいんだ
アスカおめでとう!もう1人じゃないんだ!
最後浜辺でシンジに告白されて照れてそっぽ向いちゃうアスカの顔!と胸!最高!
しかも振り向いたらそこにはケンスケじゃなくてマリがいたんだから、やっぱりケンスケとはつながってない!そういうことにしておこう!
と、アスカ派の僕は満足なんですが、
一方で綾波ストの方が爆死してるんじゃないかと俺は思う
Qでも同じ感想抱いたけど、純粋なポカ波なんて一度たりとも出てきちゃいないじゃないか
無の黒波が感情を覚えて牧場物語することがアヤナミストの望んだことなのか?
あいつは綾波じゃないぞ、黒波だぞ?
最後ツバメを抱えて髪の伸びた綾波がさも「初号機から出てきました!」的な感じで笑ってくれるけど、ツバメ抱いてるってことはそれ黒波成分も入ってるよなと思うと純粋な綾波は一度も登場していないのです
顔だけ実写の気持ち悪いでかい綾波が首だけ出てきただけじゃん
北上も言ってたよ、「絶対へん!」って。
あれメタ発言だよねw
俺は綾波ファンこそ声を大にしてこの冷遇に訴えるべきだと思う
アスカはあれでいいのだ
■庵野の頭の中
を覗けた気がして、私はよかった
TV版25話以降とか旧劇ラストとかの意味不明なシーン、あれを新劇でもやってくれたのは2時間そこいらでいい意味で肩の力が抜けてよかった
首なしマネキンの大群とか生首の綾波とかね
ゲンドウ回想シーンのBGMも、あれ久々に聞いたな~!最高だよね!
ヴンダーvsネルフ戦艦の惑星大戦争のBGMも「庵野好きなことやってんなー!」と微笑ましかったし、
東宝のスタジオで初号機vs13号機描くあたりも意味わからないけど庵野のやりたいことだったらそれでいい
俺は初号機vs13号機の演出は非常に素晴らしいと思う
あんなん、20年そこいらエヴァを見続けてきたファンへのご褒美シーンでしょ
いろ~んな場所で親子がエヴァ乗って戦うんだよ?
しかも途中途中のエヴァの足元のカットは序とか破とかからそのまま転用
もうさ、素晴らしいよ
サハクィエル戦の山を駆け巡るあの疾走感たまらんシーンから抜粋されてるってことが嬉しい
みんな言ってることだけど、
庵野自身の開放を大多数は喜んでいる
こんな作品って、ある?
■補完されたポスター
まず5人だけの並びの時点でマリエンドだって気付けよって話だよね
そして公開から10日経って発表された新ビジュアル
・ほら、アスカとケンスケくっついてないじゃん!
・冬月とリっちゃんだけ1人ww
・これは素晴らしいポスターだ、このポスター欲しすぎる売ってくれ
■個人的に好きなシーン
・マリ「よーそろ~」
・アスカがレーションを無理矢理シンジに喰わせるあのセリフの迫力とカメラアングル
・シンジがSDATをゲンドウに返すシーン
・誰もいない村なのにちゃんと左折時に一時停止するケンスケ
・なぜか練馬ナンバーのジムニー
・ヒカリの父さん、庵野に似てない?
・アスカとマリのWエントリーシステムかと思わせる白地にレインボーのプラグスーツ
・さんざん序だか破で「カヲルくんの出てきた棺は9つ!この9つは使徒の数と関連している!」とか考察していた厨を一掃する、星を一周するほどの大多数の棺が現れたシーン
・目の反射神経テストかのようにワープしまくる13号機
・ポカポカからのホクホク
・上でも言ったけど、サハクィエル戦で岸壁っぽい場所を踏み潰す初号機の足のアップシーンが再録されたところ
・ユーロネルフのシーンが終わったあと、スタッフロール?がデデーンと出る高揚感
・東宝ロゴの入った箱足と8番スタジオとわかる仕掛け
・飛び散るヱビス缶(とラガーと獺祭)
・電車で小さく可愛くうずくまるゲンドウ
・「あの・・・パラシュートの人・・・」
・うわ!ネブカドネザルの鍵忘れ去られてなかった!
・
(3回目以降見たらもっと増えるだろうから追記予定)
■マリはなぜエヴァの呪縛にかかっているのか
破が終わった時点では、マリはアスカのいとこ説を信じていました
が、貞エヴァの設定がそのまま正解でした
貞エヴァ好きとしては嬉しい限り、結局冬月先生の生徒でゲンドウ・ユイの研究室仲間でした
だけど、なぜそのマリがエヴァに乗れる?呪縛にかかってる?
これだけ謎だ
■なんJで観た全面的に納得なレス
普通は卒業してて、今回は同窓会だからな
もう集まることもないだろうと思ってみんなで行ったら学級委員の庵野くんが一人卒業式やってた
まじでこれw
映画のメッセージが「エヴァを卒業しなさい」とか言ってる人いるけど、別にエヴァに固執してたり執着してる訳じゃないのよ
作品として普通に好きだから応援してるのよ
なのに庵野が勝手にエヴァと決別してリアルの人生に方向転換しようとする決意を表す作品
その庵野の決心が見て取れていいんだけど、卒業式に付き合わされてる感w
それが自分の中で破に勝てない所以だなぁ
このレスに気付かされたわ
■最後に
間違いなくシンエヴァは俺にとって名作だったし、
エヴァンゲリオンという作品も生涯において肥やし以上のものになっている
特に新劇は何回も観てるからかもしれないけど、普段の生活で新劇のセリフそのまま使って人に何かを伝えることとか独り言が多い
「少しは世間を知りな!」とか「〇〇の来ない穏やか~な生活」とか「怒りと悲しみの累積」とか「お尻が冷えてしょうがないのにね」の応用とか「〇〇をする前にやることが多すぎです」とか「あなたはもう何もしないで」とかなんだとか
ごめん、怒りと悲しみの累積は人生で使ったことないわ嘘ついた
シンエヴァだと「父親にやってあげられることは、肩を叩いてあげることか殺してあげることよ」というミサトさんのセリフが一番響いたな
高校生の頃にパチンコのセカパクで出会い、中国のサイトでTV版と旧劇を観てハマり、パチンコの第三の使徒やら貞エヴァに出会い、そこから周りの友人との繋がりの中にエヴァができてきた
アニメヲタク気持ち悪いというイメージもエヴァを通じて世間から消えてなくなっていったかのように思う
なんだろうな、本当にこの作品が終わってしまうならば終わってしまうで諸手を挙げて賞賛するし、
破とQの間の14年間を映画化してくれと願う気持ちも持っている
少年少女が人造人間型ロボットに登場して世界を救うという設定、そこに合わさるBGM(特に新劇の歌詞つきの妙な曲たち)、女性に対するフェチに「レイ」「アスカ」という代名詞を作り上げてしまった男性欲求を満たす妙技、視聴者に考察をさせる余地を存分に作る作風、作者庵野の好みをふんだんに盛り込んだエゴともとれる演出、長年変わらない声優陣・・・
なんかどれをとっても超ハイレベルだよなぁと思わせてくれる作品です
僕にとっては、自分には縁遠いと思っていた隣の世界の「アニメ」という楽しさへの扉をあけてくれた、まぁ青春というか、、人生の中で少しキラキラ輝いているような瞬間の積み重ねだよね
3/28の舞台挨拶当選しろ!!!