50年間の余生の過ごし方

ラーメンと日本酒と外食とゲームを見初める日々

アサシン クリード オリジンズ

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▼音質の悪さ

PS4のゲームとは思えないほど吹替の音質が低いです

ゲームの中の最初のセリフでその音質の悪さに気付くほど悪いです

声はずっとこもっていて、目の前にいるキャラクターが喋っているという気がしません

収録スタジオの機器が悪いのかゲームスタジオの変換が悪いのか、原因を真剣に考えてしまうほど悪いです

主人公がお面を装着するとその声はさらにこもり音質が悪くなります

 

▼メニュー画面のUIの悪さ

十字キーでの操作ができないため、アナログスティックを操作して押したいボタンにカーソルを合わせる必要があります

これが非常に煩わしいです

十字キーであればひとつのキー入力で済む動作が、アナログスティックであれば「スティックを微妙に倒して小さいボタンに合わせる」という作業が必要になります

非常に面倒臭いです

 

▼ストーリーの圧倒的つまらなさ

アサクリシリーズの中では最も時系列として古い物語なので何の予備知識もいらず楽しめるはずなのですが、ストーリーを楽しむためには古代エジプトの膨大な量の知識が必要となります

架空の人物や実在した人物が織り交ざってストーリーを形成しているのですが、人物や時代背景の知識が全く足らず常にプレーヤーは置いてけぼりになります

全てのクエストで初めて聞く固有名詞が数えられないほど出てきます

その固有名詞が人を指してるのか地名を指してるのかすらも分かりません

主人公が何のために冒険をしているのか全く掴めないまま物語を進めるしかありません

 

ポッと出の中ボスを繰り返し繰り返し倒して暗殺していくだけで、中盤までストーリーに何の意外性もありません

意外性もなければどんでん返しもなく、ただひたすらに悪役を背後からステルスキルしていくのみです

あまりにもつまらなく、中盤以降はムービーを全てスキップしていたので後半のストーリーは分かりません

もしかしたら大どんでん返しがあって面白かったのかもしれませんが、おそらくその気配は感じませんでした

 

▼クエストの圧倒的つまらなさ

メインクエストもサブクエストも全てがおつかいです

知らない人に突如依頼を受けてそれをこなすだけなので面白みが全くありません

「誰々が行方不明だから探してきて」と言われ300m移動し、敵を倒してNPCを救うと「誰々はどこどこに連れていかれたよ」と言われそこからさらに500m移動させられます

それでクエスト完了かと思えば、さらにそこから無意味にミッションを課されることもあり、元の場所に戻って依頼人に話しかけないとクエスト完了しないパターンも多いです

面倒臭さしか感じません

エストを進行させるために無駄な移動をさせられるケースが非常に多いです

見知らぬ人の依頼を機械的にこなすだけで没入感は皆無です

 

▼魅力を感じないキャラクター

基本的に1つのクエストにつき1人以上のキャラクターが新登場し、クエストが終われば二度と会うことはありません

殆どのキャラクターが一期一会なので思い入れが全くできません

序盤から終盤まで通して出てくる主要キャラクターは主人公と主人公の妻とクレオパトラくらいです

特定のキャラクターを好きになる要素がありません

そもそも声がこもっているので感情移入は難しいです

 

▼固有名詞の難しさ

古代エジプトが舞台なので仕方ないとは思いますが、ほぼ全ての固有名詞の語尾が「~ウス」「~ロス」でごっちゃ混ぜになります

日本人にはこれら固有名詞へのセンスや慣れがないので、人名なのか地名なのかが判断できません

そのため、ストーリーの難解さに輪をかける形になります

 

▼マップのつまらなさ

オープンワールドとしてはマップは非常に広いのですが、砂漠と山と湿地ばかりで飽きが早いです

?マークのついているロケーションに行くと、たいてい敵の野営地でがっかりします

どの野営地も構造は同じで、隊長を倒す必要があり一番奥には宝箱が隠されているというものです

戦略性も乏しく、同じことを序盤から終盤までひたすら繰り返すはめにになります

 

▼移動性の悪さ

ダッシュはありません

ラクダや馬などの騎乗動物のスピードは遅く、レジェンド級の動物を手に入れても速さは序盤の動物とほぼ変わりありません

マップにはオブジェクトが必要以上に多く、直進では移動できません

壁や段差を乗り越えて飛び降りて移動する必要がありますが、この移動に煩わしさを感じるケースが非常に多いです

壁を登るスピードも降りるスピードも遅いです

小さな段差を飛び降りようとスティックを倒したままにしても、段差のふちで立ち止まってしまいます

降りるためには縁で○ボタンを長押しして、落下ダメージを受けないようにヨチヨチと慎重に降りる必要があります

砂漠や山岳地帯で長距離移動を馬でしていても、わずかな段差を馬のままでは越えられないため馬から降りてのろのろと山の崖を登っていくしかありません

 

宝箱を見つけて近づくと、勝手に宝箱の上にスっと移動して宝箱の上に乗ってしまいます

慎重に近づかないと「開ける」ボタンが表示されません

 

▼マップ確認時のカーソルの不自然な挙動

マップメニューでカーソルを動かしていると、カーソルが無駄に滑って意図しない方向に勝手にずれていきます

バグかと思うほどひどいです

 

▼戦闘のつまらなさ

敵キャラのパターンが少なく、戦略性の幅がありません

序盤で「バランス系」「盾系」「弓兵」「スピード系」「パワー系」など一通りの雑魚キャラが出尽くして終盤までレパートリーに違いがありません

背後からステルスキルをするか、敵キャラの攻撃を回避してから斬りつけるといった2パターンしか生まれません

また、弓兵は後ろ歩きで主人公から遠ざかっていくのですが、後ろ歩きのスピードが主人公の走る速さと同じなので弓兵を追っても追いつけません

追いつかない追いかけっこになりがちです

追いつけないまま弓兵に弓を撃たれ、そのままダメージを受けながら追うか盾を構えてガードするしかありません

弓兵が後ろ走りで逃げるのをやめない限り、もしくはこちらも弓で攻撃しない限りダメージは与えられません

 

▼ボス戦のつまらなさ

人型のボス戦は雑魚との戦闘に毛が生えた程度で、何の面白みもありません

相手のライフを減らしたところで攻撃パターンが変わるということもなく、レパートリーに富みません

特別な演出もBGMの盛り上がりもなく、淡々と相手のライフを削り、ライフを削り終わるとそのままボス戦終了というあっけなさです

象と戦うボス戦も3~4回あるのですが、どの象も同じで違いはありません

弓矢でちまちまと削るだけで特に面白さは感じません

大蛇と戦うボス戦もあったのですが弓矢でちまちまと削るだけですぐ飽きるし、なぜいきなり大蛇と戦うはめになったのか訳が分からないままでした

 

▼総評

60時間でトロコンしましたが、心の底から思うことは、面白い要素がひとつもないということです

周回プレイや難易度縛りがなくトロコンできるということで最後までプレイしましたが、トロコン以外のモチベーションはありませんでした

ストーリーがだめでも戦闘やオープンワールドの要素で楽しめるかと思っていましたが、いずれも悪い点だけが目立ちました

唯一良いところを挙げるとすれば、アサシンクリードオデッセイはプレイしなくていいと決心できたことです

UBIソフトのタイトルは初めてなのですが、こんなものなのでしょうか

広大なマップで文脈のないアクションをし続けるのは非常につまらないです

スカイリムにも興味がありましたが、おそらく自分には合わないということが分かりました

オープンワールドといってもある程度目的に沿って行動が縛られる方が性に合います

 

マップの広さやオブジェクトの多さ、古代エジプトの人々の生活模様を精巧に描いている点は評価されるべきなのかもしれません

ただ、マップを作って満足してしまったのかと思うほどそこに乗っかるゲーム性はなかったです

 

今一度思い返して良いところが本当になかったか考え直しましたが、残念ながらひとつもありませんでした