50年間の余生の過ごし方

ラーメンと日本酒と外食とゲームを見初める日々

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE

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死にゲー初挑戦!

無事に挫折せず、クリアしてやったぜ!

 

PS4ライフ、というか自分のゲーム人生に刺激を求めるために去年くらいからやってみたいとずっと思っていた

発売当初は「自分には縁遠いゲームだ」と思っていたけど、どこかしこで「難易度やばい」「ボスを倒した時の達成感」などという感想を見ると、、チャレンジしたくなってくるじゃない

今まで普通の人よりはちょっと多めにゲーム嗜んできたけど、じゃあ自分のアクションゲームテクニックってどんなもんなんだろう?とふと気になったので、

ゲーム実力テストみたいな意味合いもこめてプレイしてみた

 

やっぱりめちゃくちゃ難しかった

「案外死にゲーっていっても普通にクリアできちゃうんじゃないの?」なんて幻想をほんの少し、本当に少しだけ持っていたけど、

それはプレイ5分後くらいに見事に打ち砕かれた

最初に水手曲輪で出会う雑魚キャラの一撃が重い重い

そして攻撃ボタン連打のゴリ押しでは決してダメージが通らない

「このゲームはヤバイ」

直感でそう感じた

 

一本道のマップを進めていっても、出会う敵キャラ全てが怖い

こんなザコなのに一撃で殺される、と思うと歩を進めるのが本当に怖い

ただの太郎兵が人外のモンスターのように思えたし、遠巻きに見て「絶対あいつ強いじゃん・・・」と思ってたのがただのNPCのババアだったりと、恐怖に慄きながら少しずつ進めていった

最初の中ボスの侍大将を倒すのも時間がかかったし、2人目の中ボスの赤鬼で早速心が折れた

こいつめちゃ強いし攻撃力がエゲつない・・・動きが読めない・・・図体でかいのに俊敏・・・

ここでようやく攻略wiki登場

なるほど、こうやって倒すのか・・・

少し時間をかけて対策を講じると、あれよあれよ、数十分前まで体力ゲージの4分の1も削れなかったボスが、心地よいくらいにあっさりボコせるじゃないかー!

もう多分このトライアンドエラーで1回でも成功体験をすると、このゲームの魅力に気付いてしまってのめり込めると思う

 

つまり、

難易度に見合う分、とてつもなく爽快感とか達成感とか、「俺、ゲームうまくなってる!」という実感とか、そういうのを感じられる物凄いゲームだった

とても面白かった

さすが2019年のGOTYといった貫禄を感じた

 

当然、剣でのチャンバラに慣れていないうちは敵と真っ向から勝負しても勝ち目は薄いので、

ステルスを中心に攻略していくことになる

背後から・頭上から、忍殺を決めるといちいち派手なSEが再生され、激しく血しぶきをあげるモーションが演出される

これがまた、ただ卑怯にステルスキルしてるだけなのに「俺強くなってる!敵陣を壊滅させている!」と実感できて面白いんだよね

1エリアにじっくりと時間をかけて、緊張感を保ちながら1人ずつステルスキルしていくのはやりごたえがあった

しかし、ステルスだけではどうにもならない敵がいるのは抗えない事実

それが中ボス・大ボスの存在

最初に出会う大ボス「鬼刑部」が全然倒せない

何回かトライしてみても攻略の糸口すら見つからない

そこで再び攻略wiki、そしてYouTubeでの「攻略動画」の出番だ

この攻略動画は最後の最後までずっとパートナーかのような存在でいてくれて、随所に本当に助けられた

「鬼刑部の攻撃はすべてガードしたらダメージは受けない」

「このモーションの攻撃の後は隙が生まれるため、攻撃をかわしたらすぐに1,2回攻撃して距離をとればダメージを喰らうことはない」

目からうろこだったね

SEKIROをクリアした今の自分からしたら何を当たり前なことを、って感じだけど、

当時の俺からしたらものすごく目からうろこだった

相手の攻撃を全てガードするって、今まで俺がやってきたアクションゲームでは有り得ない考え方

だって大抵の敵はゴリ押しでなんとかなるもの

そして相手の攻撃パターンによってこちらの攻撃方法も変わってくるという、なんという戦略的な考え方!

自分から攻撃を仕掛けるのではなく、常にガードをして相手の攻撃を耐え忍び、チャンスを伺って反撃をしてダメージを蓄積していく

相手からの攻撃を受けないよう慎重に立ち回り、集中力が切れたら一瞬でやられるという緊張感の中で相手キャラを注視し続ける

本当にL1でずっとガードしてたら体幹削られない限りダメージ受けないじゃん!

本当に大振りの攻撃の後はノーリスクで2発確定で反撃できるじゃん!

こういう些細な感動を経て、無事に鬼刑部を撃破した時、自分のゲーム脳に稲妻が光ったのを感じた

これは、、今まで自分がプレイしてきたゲームとは明らかに違う、、、新しいゲームだ!!!

 

その後もボスでつまずくと攻略動画を見て対策を立て、自分でプレイしてみて苦手な部分を分析し、それに対策を講じるために別の人の攻略動画を見て・・・

まさに傾向と対策を綿密に見極める必要がある

受験勉強をしているかのような、そんな妙な感覚すら覚えた

だがそれが心地良い

倒せた時は存外に気持ち良い

 

毎日少なくとも1人のボスは倒そうみたいなノルマもいつの間にか自分の中に生まれてくるんだけど、

ボスと相見えるのは本当にイヤ、正直すごくイヤ

だけどその度に傾向と対策を練って「あ、このボスはすごい楽だった!」とか、「倒せて気持ちいい!」とか、いちいち一喜一憂して楽しむこともできた

甲冑武者なんかはゲーム性も相まって倒せた時はニヤニヤしてしまったし、

水生のお凛ちゃんはあの暗~い雰囲気の中で完封できたから嬉しかった

 

やっぱり苦労したボスは悲喜こもごも・・・思い入れは強い

一番苦労したのは過去梟

なんやこいつ、瓢箪使う隙すら作らせないからダメージ少しでも受けることは死に直結する

そして爆竹の攻撃が個人的にはとても嫌らしくて、回避するタイミングがなかなか掴めないでいた

何回も何回もチャレンジしてやっと倒せた時は、ここ5年間で一番のガッツポーズが出たかもしれない

次にラスボス一心、そして弦一郎@天守かなぁ

ここらへんは動画見まくって、動画見ながら「この攻撃の時はこう動く!」と綿密にシミュレーションをしてリハーサル

マジで受験勉強みたいだった

獅子猿はトライする前に対策立てまくったから案外実践では1回くらいしか死ななかったかも

怨嗟の鬼は真っ向から対決するのが嫌だったので、ハメて倒しましたw

個人的には佐瀬甚助にしてやられた

あいつ、、パワーとスピードに全振りしすぎなんよ

普通どっちかでしょ

敵キャラでパワーとスピード両立させてくるって、なかなかないよ

回生しても、した瞬間に近寄ってきて一撃で終わらせてくる

ホンマむかついた

ジャンプ攻撃も旋風斬りもいろいろ試したけど全然ダメ

最終的には弾きのタイミングを会得して体幹崩して忍殺

倒す時は驚くほどあっさりなんだよな~

弾きって、リズムゲーじゃなくて反射神経なんだよ

だからいくら音ゲーが得意な自分でも弾きはまた別ものだった

佐瀬甚助からはフロムの怒りというか、理不尽さをまざまざと感じた

 

1周クリアしてみて、まぁストーリーは凡だわな

別段なにか面白いような文脈はないし、伏線とかも特にはない

だけどこのタイトルの真髄ってのはストーリーじゃなくて、アクション性とか中毒性でしょう

そう思って2周目に突入すると・・・

おぉ、自分の成長が手に取るようにわかるぞ!

序盤の弦一郎なんて負けイベントなのに、純粋な攻撃と弾きと回避で初見で倒せてしまった

その時は震えたよ、ゲームは人を進化させるのだと

なんか、コンピューターと戦ってるのではなく人の意志で操られたキャラと戦ってる気がした

こっちが攻撃しかけて攻撃キャンセルしてガードすると、向こうもこっちの攻撃に対してガードしてたから両者ガードで見合う、みたいな一面もあったり

あと敵キャラのくせに攻撃パターンが読めないから、一瞬一瞬の判断でこちらの攻撃を臨機応変に変える必要がある

これが面白かった、対人みたいな感覚が自然と養われていった

 

そこからはもうサクサク

獅子猿も一発だし、弦一郎@天守も一発だし、量産型重蔵なんてチョロいもん

ザコにビビることもなく、ちゃんと敵の攻撃を弾いて体幹を崩して忍殺できている

すげぇ・・・

1周目と2周目で攻略方法が全く異なっている!

それでも佐瀬には苦労したけどw

 

結果、ゲーム上では94時間でトロコン達成

だけどセーブデータのバックアップで元に戻ったり、動画見て研究してる時間もあるからトータル120時間くらいなのかな

かなり遊べたね

 

SEKIROをいくらトロコンしたからといって他のゲームになってガードとか多用するようにはならないと思うけど、

なぜか根拠のない「俺はゲーム下手じゃないんだ!」というメリットのない自信がついて自分としては良い経験になった

 

その他、細かい感想などなど

・ロードは早めでよかった

・小ジャンプが欲しかった、目の前の段差をのぼるときちょっと不便

・水生村の雰囲気ほんま苦手、あれSIREN:NTの羽生蛇村の雰囲気そのまんまやん

・仙峯寺の警戒BGMが怖い、日本の念仏って使いようによってはホラーだよね

・ボス戦はBGMのせいで焦りが出てミスが生まれるから、音響設定でBGMのボリュームを半分近くにした、そしたらプレイが安定するようになった

・不死斬り強すぎ

・虎口階段でのスキルポイント稼ぎ、ほんまつらかった・・・

・基本マップは一本道なんだけど、葦名城はかなり複雑に入り組んでて鬼仏と鬼仏が思わぬ繋がり方をしてさすがだった

・もうちょっと有能なスキルが欲しかった、使わないスキルが案外多い

・梟役の土師さん、かなり自分の声のキャラクターを抑えてたような気がする

・最初の大ボスの鬼刑部撃破トロフィー取得率が60%なの、低すぎるでしょと思ったけど脱落度ではダクソやブラボもひけをとらないらしい

・源の宮の内裏からボス戦行く間の上り階段にいる奴ら、悲鳴あげながら雷打ってきて狂気的で怖い

・グラフィックはPS3レベル、綺麗なシーンはなかったしキャラが横たわっても髪型固定されてて地面に髪の毛が垂れない。でも別にこのゲームだと気にならない

・難易度は選択できないけど、全編通しての難易度調整は神がかってる

 

まぁね、これだけSEKIROに魅了されたからといってダクソとかブラボをやってみようという気にはならないのが人間の本能だよね

 

高まる瞬間:梟の突きを見切った時の梟の間抜けな顔、弦一郎倒して一気に進むルートの分岐が増えた時、源の宮でようやく明るいステージで本格的なステルスができた時、お米は大事、苦労したボスをようやく倒す瞬間