50年間の余生の過ごし方

ラーメンと日本酒と外食とゲームを見初める日々

アナと雪の女王2

大ヒット作品の「2」という条件においてこれ最高の2作品目じゃないか?

 

なんか世間ではあんまり評価されてないらしいけど俺はめちゃくちゃいいと思って素直に感動したから良かった点を書いていく

 

  • エルサかっこよすぎ

もうヒーローだった

見ている人の「エルサ、こうしてくれ!」という願いとか期待とかをとても美しく叶えてくれる

アートハランで母親と心を通い合わせて「みせて、あなたを」の「みつけた~~~」のシーンでドバーっと涙が溢れ、海の上を馬に乗って駆け抜けてアレンデールを救った時もジワーっと感動して、最後魔法の森に残ったんだと分かった時に仕上げの涙一丁

ヒロインじゃなくてヒーローだった

本当に強くてかっこよくて、アニメのキャラクターに憧れるという感覚が分かった気がする

両親の思いを受け止めて辛い思いをしながら祖父の代の犯した過ちを贖罪して街を救い、自らは森に残る

いやここまで芯の強くて潔い女性キャラっていたのかなぁ

「イントゥ・ジ・アンノウン」がオープニング15分足らずくらい?で出てきた時はもうこの映画贅沢だなぁと思えたし、なんなら同じかそれ以上に壮大な「みせて、あなたを」という曲が大サビで控えてるし

レットイットゴーもエルサの曲だし、いやほんとアナ雪って主人公エルサだよね

主人公はアナなんだろうけど

と思ったら映画自体の宣材?ジャケ写?もセンターエルサだったわ

 

後半から髪をほどいてくれたのも覚悟の表れで良かった〜

ラプンツェルみたいにショートカットにするのはやりすぎだから勘弁してくれ〜とヒヤヒヤしてたけどそれも杞憂に終わる

美人さんや〜

浜辺でドレス脱いでウェットスーツみたいな格好になった時は違和感はんぱなかったけど

 

  • 1へのリスペクト

オラフによる「今までのあらすじ」寸劇とクライマックスの本編あらすじ寸劇は個人的には良かった

あくまで1あってこその続編なんですよというリスペクトめいたものを感じた

それと、1とは異なり季節が紅葉の秋

1の名脇役も登場させるファン泣かせの演出

アナとエルサの両方にしっかりと見せ場を作る分かりやすさ

 

  • 氷の表現

まーたエルサ褒めるけど、エルサの手のひらから出てくる氷という氷が全てかっこいい

こんな氷の出し方もあるのか!こんな氷の使い方もあるのか!味方を助けるも敵を倒すのも全て氷だけでできてしまうじゃないか!

エルサ1人いればⅩⅢ機関なんて全員倒せてしまう

あ〜エルサがプレイアブルキャラでKH3出ないかなぁ〜と素直に思ってしまった

 

もちろんエルサの手から出る氷だけじゃなく、氷で自在に人形を作る姿とかアートハランの中の氷とかオラフが溶け出していく氷とかアナとオラフが乗った氷のボートの滑走路の氷面とか

なんなら水とか海とか

全てが良い

ピクサーすげぇ

 

  • 劇中歌

さっきも言った通り一番ええなぁと思ったのは「みせて、あなたを」

1と比べてどっちが劇中歌いい?というと間違いなく1だと思うんだけど、

2にも個性的な曲は多いし作品の雰囲気にあった編曲が多かった

愉快で楽しい曲が多い1に対して少し悲しげで壮大な曲の多い2

なんていうか、あのアイヌっぽい北欧っぽい文化の独特の曲調とSEとリフね

映画見た時は「まぁええ曲多いなぁ」くらいにしか思ってなかったんだけど、

映画見たあと2日間にわたってサントラ聞いてたらほんとドハマリした

聞けば聞く度に新しい発見があって面白い

1の劇中歌の歌詞が散りばめられてたり、複数の曲に「アァ~アァ~」のリフがあったり、共通のリフがあったり、う~ん

特に「イントゥ・ジ・アンノウン」はメインの曲だけあってすごく練られてるのを感じる

まず、1番と2番のサビの歌い出しの「イントゥディ」の部分の音程が違う

1番の方が低いんですよね

ゆえに2番がこの曲1番のメインの使いどころになっている

あと、英語オリジナルverと日本語松たか子verでサビのリズムの取り方が微妙~~に違う

サビの3フレーズ目っていうのかな

「イントゥジアンノォ~~」の「ノォ~~オ~オ~オ~」の2つめの「オ」の入り方が英語の方が8分の1拍だけ早い

いやこれ何言ってるかわからんけど何言ってるか分かる人絶対いるでしょ

なんかこういう、細かい発見が多い

何回聞いても面白いし、何回聞いても歌うのが難しい

メロディというかセリフ口調のフレーズがどの曲も多いんだよ

だからカラオケで歌おうと思ってめちゃくちゃ練習してるんだけど、どの曲も全部何回聞いても全然マスターできない

これディズニーの曲って全部そうだけど特にアナ雪ってその傾向強いよね

アラジンの曲はジーニーの抑揚まで覚えこむことはできるけど、「生まれてはじめて」は何回歌ってもあの独特なリズムの取り方とメロディの外し方に苦戦する

というか1に比べて子供向けの曲が全然ないよね

だから大人向けの作品に2は仕上がってると思う

「ずっとかわらないもの」はほぼ全員登場だしディズニーでショーを見ているようなコーラスもあるし好きなんだけどなぁ

「祖国の旗~」のところ

子供向けという意味では「雪だるまつくろう」「生まれてはじめて」「とびら開けて」「あこがれの夏」「レリゴー」のある1が強い

 

最後に、、、

何よりクリストフのあの悲しい恋を歌ったあの曲!

「恋の迷い子」!

あれすっっげーださかったけど当然狙ってるんだよね!?

90年代アメリカンロックみたいなエレキギターの音色とディズニーとは思えないあのダサい演出のPV!

クリストフが画面の左から右にパンして平行移動するとか、

クリストフの後ろにスヴェンが5匹出て規則正しい並びをしてコーラスしているとか

あれ、何かのオマージュですよね!?

そう信じたいんですけど、合ってますよね?

とにかくダサすぎてこれが狙いなんだと判断してとても笑える1曲だったので満足です!

 

  • エルサをアスカと重ねてしまった

もう超個人的な意見です

エルサの境遇とキャラクターがエヴァのアスカに似てると思ったのは私だけ?

特に「Air/まごころを、君に」のアスカね

あれってアスカが主役じゃないですか、ほぼ

まず、アナ(=レイ)という大人気がいる中でようやくサブに甘んじてた女性キャラが殻を破って大活躍したところ

何よりも「みせて、あなたを」で母親と心を通じ合わせて「みつけた~~~」と言って幸せに満ちるシーン

これ、まさに弐号機の中で「ママー!ここにいたのね!」と丸被り

母親の存在に気付いて初めて娘らしい部分を見せるそのか弱さ

もっと言うとアスカもエルサも女性としての可愛らしさとか幼さを全然今まで出してなかったのに、いや、アスカは出してたか、

でもエルサがベッドでアナに身体をギュっとくっつけて甘えるシーンとかグっとくるじゃないですか

初めて見るエルサの幼さというか甘えたさんの部分

なーんかね、アスカに境遇も感情の出し方も似てるな~ってね

これは個人的すぎる感想なのでまぁこれでよい

 

池袋のグランドシネマサンシャインの一番でかいシアター12、IMAXのレーザーGT?で2,500円も出して観たんだけど、

2,500円が安いと感じるほど臨場感がすごかった!

これのおかげもあって感動できたというのもある

映像美と圧倒的音響で胸の奥底に響いてくる

普通にアニメ映画として凡な劇場で観たとしてもこんなに感動しなかっただろうなぁ

人生を豊かにしてくれるクオリティの物凄い迫力でした

ていうか最先端技術もすごいけどそれを余すところなく活用するピクサーのグラフィック技術もすげぇ

まじで海とか水とかほぼ実写だったもん

プラス700円でこの感動を体感できるというのはめちゃ安い

 

いやーめちゃ語った

ディズニーの映画でTOP2に入った

トイストーリー(1)と同列くらいだよ

ほんとイントゥ・ジ・アンノウンとShow Yourselfは完璧に覚えて歌い切りたい

なんかもっともっと感動あったけどまぁいいか

考察記事ひとつも読んでないのにこの溢れ出る感想って自分としては素晴らしい経験